製作実績 Production

精密機器や工業製品において、わずかな厚みの差が性能に直結する場面では、薄板加工の精度が重要になる。特にシムと呼ばれる調整板は、機械の芯出しや隙間調整に使われるため、0.01mm単位での加工精度が求められる。富山プレートでは、0.01mmから対応可能な薄板加工技術により、高精度なシム製作に対応している。 対応素材は、ステンレス（SUS）やアルミ、真鍮、銅、リン青銅など多岐にわたり、それぞれの素材特性を活かした加工が可能である。たとえば、SUS素材では耐食性と強度を兼ね備えた薄板部品を製作でき、同一形状での板厚違いにも柔軟に対応。用途に応じて、0.01mmから2.0mmまでの板厚で選定可能である。 加工には、ビーム径40μmのファイバーレーザを使用し、薄板でも反りや熱変形を抑えながら高精度な形状加工を実現している。CCDカメラによる位置検出を併用することで、複雑な輪郭や微細形状にも対応可能である。仕上がりの品質は画像測定機で管理され、±0.1μmの精度で検査されるため、品質管理面でも安心できる。 シムは、プレス金型の間隔調整や、ベアリング、ギア、シャフトの高さ調整などに活用される。また試作段階での調整用部品としても利用されることが多く、1枚からでも製作可能な柔軟な対応が強みとなっている。小ロットや短納期案件にも対応でき、開発現場の強力なサポートとなる。 高精度が求められる場面において、薄板加工の品質が製品全体のパフォーマンスを左右する。確かな加工技術と精密な設備によって、求められるスペックに忠実なシムを提供する富山プレートの技術は、多くの製造現場で信頼されている。