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半導体装置向けスケールプレートとは?高精度・高対候性を実現するSUSアベルブラックの最適解

技術コラム|半導体装置向け部品・精密プレート加工
半導体装置向けスケールプレートとは?高精度・高対候性を実現するSUSアベルブラックを徹底解説
半導体製造装置の分野では、わずか数ミクロンのズレが歩留まりや装置性能に影響します。その精度を支える重要部品のひとつが「スケールプレート」です。
スケールプレートには、高精度な目盛加工だけでなく、長期的な視認性や耐薬品性・耐候性、そして摩耗耐性が求められます。そこで注目されているのが、ステンレス黒色処理材であるSUSアベルブラックです。
本記事では、半導体装置 スケール プレートの要求性能に対して、SUSアベルブラックがなぜ適しているのか、さらに高精度レーザーマーキングによる加工のポイントまで、専門メーカーの視点から分かりやすく解説します。
半導体装置におけるスケールプレートの役割
半導体装置の現場では、スケールプレートは主に以下の用途で使われます。
- ウエハ搬送やステージの位置決め基準
- 装置の移動距離・ストロークの目視確認
- メンテナンス時の基準値の表示
- 微調整機構の調整用目盛
特に精密位置決め用途では、目盛線の線幅やピッチ精度、表示の耐久性が装置精度に直結するため、素材選定と加工方法が重要になります。
半導体装置向けスケールプレートに求められる条件
1)ミクロン単位の加工精度
半導体装置では、目盛の配置精度や線幅の均一性が重要です。加工精度が不足すると、読み取り誤差や調整ズレの要因になります。
2)薬品耐性(耐食性)
装置周辺やメンテナンス工程では、洗浄液や溶剤などにさらされる可能性があります。素材には耐食性と表面安定性が求められます。
3)温度変化への安定性
装置内部や周辺環境は温度変化が発生することがあります。スケールプレートの寸法変化が大きいと、長期的な基準精度に影響します。
4)摩耗耐性・視認性
作業時の接触や清掃などで表面が摩耗し、表示が薄れると管理や調整が難しくなります。表示の耐久性とコントラストは重要です。
SUSアベルブラックとは
SUSアベルブラックは、ステンレス(SUS304/SUS316など)に黒色発色処理を施した高機能素材です。
塗装のように表面に膜を「乗せる」のではなく、金属表面を改質して黒色皮膜を形成するため、
- 剥離しにくい
- 色ムラが出にくい
- 耐食性・耐摩耗性が高い
といった特長があります。高級感のあるマットブラックの外観も、精密機器分野で評価されるポイントです。
なぜSUSアベルブラックが「半導体装置 スケール プレート」に最適なのか
① 高対候性・高耐食性
ステンレスはもともと耐食性に優れますが、黒色処理により表面が安定し、湿気や薬品環境でも長期的に状態を維持しやすくなります。屋外設備や過酷環境で使用される銘板・スケールにも適しています。
② 高剛性で反り・歪みが出にくい
アルミ系素材に比べてステンレスは剛性が高く、長尺プレートでも反りや歪みが出にくい傾向があります。半導体装置向けスケールプレートのように精度を長期維持したい用途で優位性があります。
③ 反射を抑え、目盛が読み取りやすい
マットブラック基材は光の反射を抑えるため、視認性が向上します。目盛や文字が読み取りやすく、現場での確認作業をスムーズにします。
高精度レーザーマーキング加工とSUSアベルブラックの相性
SUSアベルブラックが高評価される理由のひとつが、ファイバーレーザーによる高精度レーザーマーキングとの相性です。
レーザーマーキングの原理
レーザー照射により黒色皮膜を選択的に除去し、下地のステンレス色を露出させて高コントラスト表示を形成します。
この方式により、
- インク不要
- 剥離しない
- 摩耗に強い
- 長期的に表示が安定する
といったメリットが得られます。
微細目盛・精密表示に強い
高精度レーザーマーキングでは、0.01mmレベルの細線表現や微細ピッチの目盛、2次元コード、シリアル番号の刻印にも対応しやすく、半導体装置向けの高精度スケールプレートに適しています。
エッチングとの違い(スケールプレート用途での比較)
従来のステンレス銘板・目盛板ではエッチング加工も一般的です。用途によって最適解は異なりますが、精密スケール用途ではレーザー加工が有利になるケースがあります。
- レーザーマーキング:表面処理のみ/薬品不要/微細加工に強い/短納期対応しやすい
- エッチング:腐食による凹み加工/インク充填が必要な場合あり/薬品管理が必要/微細線に制限が出ることがある
高精度な目盛や長期安定性を重視する場合は、SUSアベルブラック+高精度レーザーマーキングが有力な選択肢になります。
想定される用途例
- 半導体製造装置向けのスケールプレート
- 産業機械・精密機器向けの調整用目盛板
- 屋外設備・装置向けの高耐久銘板
- 管理用プレート(QRコード・製番・型式表示)
株式会社富山プレートの対応力
株式会社富山プレートでは、用途に応じた素材・板厚の提案から、微細加工・小ロット試作まで柔軟に対応しています。
- SUS材(SUS304/SUS316など)への加工対応
- 高精度レーザーマーキングによる微細目盛・文字加工
- 小ロット試作・評価用製作のご相談
- 用途に合わせたプレート設計(サイズ・穴加工・角Rなど)
「半導体装置 スケール プレート」でお困りの際は、仕様段階からお気軽にご相談ください。
まとめ|半導体装置向けスケールプレートにはSUSアベルブラックが有効
半導体装置向けスケールプレートには、ミクロン単位の精度と長期安定性が求められます。
SUSアベルブラックは、
- 高対候性・高耐食性
- 高剛性で反りが出にくい
- 高精度レーザーマーキングに適した高コントラスト表示
- 摩耗に強く、長期使用でも表示が安定
といった特長から、半導体装置用のスケールプレート・銘板用途に適した素材です。
この記事の要点
- 「半導体装置 スケール プレート」は精度・耐久性・視認性が重要
- SUSアベルブラックは高対候性・高耐食性・高剛性を兼ね備える
- 高精度レーザーマーキングで微細目盛・QR・製番刻印に対応しやすい
- エッチングよりも微細精度・再現性で有利なケースがある
試作・小ロット・仕様相談も承ります。用途や必要精度をお知らせいただければ、最適な加工方法をご提案します。