技術コラム Column
銘板とは|種類・素材・選び方を写真付きで解説

銘板(めいばん)とは、機械・設備・製品に取り付け、メーカー名・型式・製造番号・注意事項などを表示する板のことです。英語では nameplate。本記事では読み方・意味・「銘板」「銘版」「銘鈑」「名板」の違いから、種類・素材・加工方法・選び方まで、銘板メーカーの富山プレートが写真付きで解説します。
銘板とは|30秒でわかる基礎知識
銘板とは、機械や設備、製品の「身元」と「仕様」を、消えない方法で表示するためのプレートです。JIS(日本産業規格)でも「金属、プラスチック又は紙を素材とし、必要な事項を容易に消えない方法で表示したもの」と定められており、単なる名札ではなく、安全性や製品管理を支える部品として扱われます。
- 読み方:めいばん
- 英語:nameplate(ネームプレート)/ rating plate(定格銘板)
- 別表記:銘版・銘鈑・名板(意味はほぼ同じ。正式表記は「銘板」)
- 表示内容:メーカー名・型式・製造番号・製造年月・定格(電圧・容量など)・警告表示
- 主な素材:ステンレス・アルミ・真鍮・樹脂
- 主な加工:レーザー刻印・エッチング・メタルフォト・UV印刷

銘板の読み方・英語・表記の違い
読み方は「めいばん」
「銘」は名前や由来を刻むこと、「板」は平らな板を指します。つまり銘板は「名前や仕様を刻んだ板」という意味です。「めいはん」「めいいた」と読まれることがありますが、業界での正しい読み方は「めいばん」です。
英語では nameplate
英語では nameplate(name plate)と表記します。電気機器の電圧や容量を表示する銘板は rating plate(定格銘板)、製造番号を表示するものは serial plate と呼び分けることもあります。海外向け図面や仕様書では nameplate が最も一般的です。
「銘板」「銘版」「銘鈑」「名板」の違い
いずれも読み方は「めいばん」で、指すものはほぼ同じです。JISや工業分野の正式表記は「銘板」です。「銘鈑」は金属板を強調した旧来の表記、「銘版」は印刷物の「版」と混同された表記、「名板」はより広く名前を表示する板全般を指す言葉として使われます。図面や発注書では「銘板」に統一しておくと誤解がありません。
銘板の役割と主な用途
工場設備では1台の機械に複数の銘板が取り付けられていることも珍しくありません。代表的な用途は次のとおりです。
工作機械の銘板
メーカー名、型式、製造番号などを表示します。油や切削液がかかる環境が多いため、耐久性の高い金属銘板が使われます。詳しくは工作機械に最適な銘板の選び方で解説しています。
設備銘板・定格銘板
設備の管理番号や、電圧・電流・容量といった定格を表示します。PL法(製造物責任法)や電気用品安全法の観点から、表示内容が求められるケースもあります。
警告銘板・警告ラベル
安全注意や危険表示を行うプレートです。PL法に基づく警告表示の製作例は警告ラベル・シールの製作実績をご覧ください。
操作パネル表示
配電盤や操作パネルのスイッチ名称を表示するプレートです。電気絶縁性のある樹脂銘板がよく使われます。
QRコード銘板
設備管理や保守点検のために、QRコードやデータマトリクスを刻印した銘板が増えています。詳しくはQRコード銘板のページをご覧ください。
銘板の種類
銘板は用途や形状によって次のように呼び分けられます。
- 社名銘板:メーカー名やロゴを表示する
- 型式銘板・シリアルプレート:型式や製造番号を表示する
- 定格銘板:電圧・容量などの定格を表示する
- 警告銘板:安全注意や危険表示を行う
- タイトル銘板・短冊銘板:配電盤やパネルの名称を表示する
- ダルマ銘板:電線や配管に取り付ける小型の識別札
電気設備では短冊型の樹脂銘板、機械設備では金属銘板が使われるのが一般的です。
銘板に使われる素材
銘板は使用環境に応じて素材を選びます。代表的な4種類の特徴は次のとおりです。
ステンレス
- 耐候性・耐薬品性が高く、錆びにくい
- 屋外設備や食品機械、薬品環境に適している
アルミ
- 軽量で加工しやすく、コストが比較的安い
- 屋内設備の標準的な素材。アルマイト処理で耐久性が上がる
真鍮
- 高級感のある金色で、装飾用途や記念プレートに使われる
- 経年で変色するため、コーティングや手入れが必要(真鍮製銘板の魅力と加工方法)
樹脂
- 電気絶縁性があり、配電盤や操作パネルに多い
- 軽量・低コストだが、長期屋外や高温環境には不向き(樹脂銘板の用途と素材特性)

銘板の加工方法
表示内容を「消えない方法」で入れるための加工方法は、主に4種類です。それぞれの違いは銘板刻印の加工方法(レーザー刻印・エッチングなどの違い)でも詳しく解説しています。
レーザー刻印
- 高精度で微細文字やQRコードにも対応
- 版が不要なため、1枚からの小ロットや可変データ(連番)に強い
- 刻印が消えるリスクと対策はレーザーマーキングが消える原因と対策5選を参照
腐食エッチング
- 深い凹凸ができ、塗料を入れると視認性が高い
- 大型銘板や屋外の長期使用に対応
メタルフォト
- アルミの酸化皮膜内に画像を定着させる高耐候性の銘板材料
- 屋外20年以上の耐久実績があり、写真やハーフトーンも再現できる(高耐久アルミ銘板「メタルフォト」の魅力と活用例)
UV印刷
- フルカラー印刷ができ、樹脂素材やロゴ表現に適している
- 印刷方式全体の比較は銘板の印刷方法5方式の比較・選定ガイドを参照

銘板の選び方|環境別の目安
銘板を選ぶときは、設置場所(屋外・屋内)、想定する使用年数、サイズ、素材、加工方法の5点を確認します。使用環境ごとの目安は次のとおりです。
- 屋外設備・雨や薬品がかかる場所:ステンレス銘板、またはメタルフォト
- 屋内の産業機械:アルミ銘板(アルマイト+レーザー刻印)
- 配電盤・制御盤:樹脂銘板(絶縁性重視)
- 装飾・記念用途:真鍮銘板
- 設備管理・保守点検:QRコード付きの金属銘板
銘板製作メーカーを選ぶポイント
対応できる加工方法と素材の幅、微細文字やQRコードの加工精度、小ロット・短納期への対応可否を確認すると安心です。設備メーカーでは仕様変更や追加発注が多いため、1枚から製作できるメーカーが選ばれる傾向にあります。
銘板に関するよくある質問
銘板の読み方は?
「めいばん」と読みます。「銘版」「銘鈑」「名板」と書かれることもありますが、読み方はすべて「めいばん」で、正式表記は「銘板」です。
銘板は英語で何と言う?
nameplate(ネームプレート)です。定格を示すものは rating plate、製造番号を示すものは serial plate とも呼ばれます。
銘板とラベル・シールの違いは?
ラベルやシールは印刷したフィルムを貼るもので、短期・低コストの表示に向きます。銘板は金属や樹脂の板に刻印・印刷したもので、長期間消えない表示が求められる機械や設備に使われます。
銘板は1枚から作れる?
レーザー刻印なら版が不要なため、1枚から製作できます。富山プレートでは小ロット・短納期の製作に対応しています。
銘板の表示は法律で決まっている?
製品や機器の種類によって、PL法・電気用品安全法・各種JIS規格などで表示項目が定められている場合があります。定格銘板や警告表示は、対象製品の規格に沿って内容を確認してください。
富山プレートの銘板製作
株式会社富山プレートは、1973年創業の銘板メーカーです。ビーム径40μmのファイバーレーザーによる精密加工とレーザー刻印を中心に、メタルフォト銘板、樹脂銘板、UVインクジェット印刷など多様な加工に対応しています。
ステンレス、アルミ、真鍮、樹脂など幅広い素材に対応し、産業機械・設備銘板・定格銘板・QRコード銘板まで、1枚からの小ロット・短納期にも柔軟にお応えします。銘板の製作についてはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。