技術コラム Column
検査証・銘板の製造番号が読めない!消えない番号表示にする方法

検査証・銘板の製造番号が読めない!消えない番号表示にする方法
「機械の銘板の製造番号が擦り切れて読めない」「検査証プレートの番号が消えかけている」。長年使われた機械や設備では、こうした番号表示のトラブルが珍しくありません。製造番号が読めないと、点検記録との照合や部品手配、メーカーへの問い合わせに支障が出ます。この記事では、番号が読めなくなる原因と、レーザーマーキングによる消えない番号表示の作り方を解説します。
製造番号が読めなくなる主な原因
- 印刷の摩耗:シルク印刷やインク表示は、清掃や接触の繰り返しで擦り切れていく
- シール・ラベルの剥がれ:油分や温度変化で粘着力が落ち、番号ごと脱落してしまう
- インクのにじみ・退色:紫外線や薬品でインクが薄れ、判読できなくなる
- 錆・腐食:素材自体の劣化で表面ごと番号が失われる
共通するのは、「番号が素材の表面に乗っているだけ」の表示方法だという点です。表面に乗ったインクやシールは、環境の影響を受けていずれ失われます。
番号が読めないと何が困るのか
製造番号は、機械や装置の「戸籍」にあたる情報です。読めなくなると次のような支障が生じます。
- 点検記録・検査記録と実機の照合ができない
- メーカーに問い合わせても機種・製造時期を特定できず、部品手配が遅れる
- 監査や検査の際に個体の証明ができない
- 中古売却や移設の際に機歴を示せない
だからこそ、番号表示は「最初から消えない方法で作る」ことが重要です。
消えない番号表示の答えはレーザーマーキング
レーザーマーキングは、レーザー光で素材の表面そのものを変化させて印字する技術です。インクやシールのように表面に乗せるのではなく、素材自体に番号を作り込むため、擦れても剥がれても番号が失われません。素材に応じて次の方法を使い分けます。
発色(黒色マーキング)
レーザー光で金属表面を変化させ、コントラストの高い黒色の印字を行う方法です。ステンレス(SUS)銘板の番号表示で定番の方式で、にじみのない鮮明な文字に仕上がります。油や水に強く、過酷な環境でも判読性を保ちます。
彫り込み+インク充填
表面を彫り込んで文字の溝を作り、そこにインクを充填する方法です。インクが溝の中に保護されるため、表面が擦れてもインクが残り、高い視認性が長期間持続します。アクリルやアルミの検査証プレート・目盛り表示で使われる方式です。
印刷面剥離(白抜きマーキング)
黒色の表面層をレーザーで剥離し、下地とのコントラストで白抜きの文字を表示する方法です。耐候性・耐薬品性・耐高温性に優れたアベルブラック素材と組み合わせれば、過酷な環境でも消えない高コントラスト表示が実現します。
すでに読めなくなった銘板はどうする?
番号が読めなくなってしまった銘板・検査証プレートは、リニューアル製作で解決できます。
- 残っている情報の確認:現物の判読できる部分、購入記録・検査記録などから記載内容を復元します
- 消えない方式での作り直し:レーザーマーキングによる番号表示で新規製作。1枚からの小ロット対応です
- 取り付けまで対応:ビス穴加工や耐油・耐薬・耐水の接着紙貼り付けなど、現場で交換しやすい仕様で納品します
また、お手持ちのプレートや部品に番号だけを追加したい場合は、材料をお預かりして刻印する支給材対応も可能です。
これから作るなら「環境に合わせた素材選び」を
消えない番号表示を長持ちさせるには、マーキング方法だけでなく素材選びも重要です。
- 油・水がかかる機械まわり:SUS+黒色マーキング
- 屋外・高温・薬品環境:アベルブラック+白抜きマーキング
- 屋内の検査証・管理プレート:アルミやアクリルの彫り込み+インク充填
使用環境をお知らせいただければ、素材とマーキング方法の最適な組み合わせをご提案します。
まとめ
製造番号が読めなくなる原因は、印刷やシールなど「表面に乗せる」表示方法にあります。レーザーマーキングなら素材そのものに番号を作り込むため、摩耗・剥がれ・退色で番号が失われることがありません。読めなくなった検査証・銘板の作り直しから、支給材への番号刻印、これから作る機械の番号表示まで、富山プレートにお気軽にご相談ください。