技術コラム Column
銘板の接着紙・粘着材の選び方|被着体・使用環境別のポイントと複雑形状カットサービス

銘板の接着紙・粘着材の選び方|被着体・使用環境別のポイントと複雑形状カットサービス
銘板やプレートを機械に取り付けるとき、意外と見落とされがちなのが裏面の「接着紙(粘着材)」の選定です。銘板本体がどれだけ高耐久でも、粘着材が使用環境に合っていなければ、剥がれや脱落で銘板としての役割を果たせなくなってしまいます。
このコラムでは、創業46年の銘板・プレート専門メーカーである富山プレートが、接着紙・粘着材を選ぶ際のポイントを被着体・使用環境別に解説します。あわせて、当社独自の「複雑形状接着紙カットサービス」もご紹介します。
接着紙(粘着材)とは
接着紙とは、銘板やプレートの裏面に貼り付けて使用する両面粘着タイプのテープ・シートのことです。ビス穴を開けられない場所や、薄い銘板の取り付けに広く使われています。富山プレートでは、銘板の製作時に耐薬・耐油・耐水など各種接着紙の裏面取り付け加工を承っており、日東電工製の接着紙NO500/NO510などを取り扱っています。
接着紙選びで確認すべき3つのポイント
1. 被着体(貼り付ける面)の状態
粘着材の性能は、貼り付ける相手(被着体)によって大きく左右されます。次のような面は粘着力が発揮されにくいため、注意が必要です。
- 塗装面・粉体塗装面:塗膜の種類によっては密着しにくい場合があります
- 凹凸のある面:接触面積が減るため、厚みのあるクッション性の粘着材が有利です
- 曲面:反発力に耐える追従性のある粘着材が必要です
- 油分の残る面:貼り付け前の脱脂が前提ですが、環境によっては耐油タイプを選定します
2. 使用環境(温度・水・油・薬品)
工作機械の周辺では切削油、屋外では雨水や紫外線、装置内部では熱など、粘着材にとって過酷な条件が重なります。使用環境に応じて、耐油・耐水・耐薬品・耐熱性のある接着紙を選定することが、銘板の脱落防止につながります。
3. 銘板側の素材と重量
アルミやステンレスの金属銘板と、アクリルなどの樹脂銘板では、適した粘着材が異なる場合があります。また、サイズが大きく重量のある銘板には、より強粘着のタイプやビス固定との併用をおすすめします。取り付け方法全般については銘板の取付方法コラムで詳しく解説しています。
複雑形状の接着紙カットサービス
「銘板の形に合わせて接着紙を手作業でカットしている」「アールや丸形状のカットに手間がかかっている」という現場は多いのではないでしょうか。富山プレートでは、接着紙をレーザーで複雑形状にカットするサービスを提供しています。
- トムソン型(抜き型)が不要:型代がかからず、コストダウンに貢献します
- 複雑形状に対応:手作業では難しいアールや丸形状もレーザーで正確にカットできます
- 異種形状を1シートにまとめて納品:複数の形状・枚数を200mm×300mmの1シートに集約して納品します
料金は、同一形状のみの場合4,200円(税込)、異種形状を含む場合5,200円(税込)です。使用材料は日東電工製接着紙NO500/NO510です。トムソン型を作るほどではない小ロットの接着紙カットをお求めの企業様に特におすすめです。
銘板と接着紙をセットで最適化するメリット
接着紙単体で選ぶよりも、銘板の製作段階から粘着材まで含めて設計するほうが、確実で長持ちする取り付けが実現できます。富山プレートでは、銘板の素材・加工方法のご提案とあわせて、使用環境に合った接着紙の選定・裏面取り付けまで一貫して対応しています。
銘板の素材選びについては銘板の素材比較コラム、耐久性の考え方については銘板の耐用年数コラムもあわせてご覧ください。
まとめ|接着紙・粘着材の選定も富山プレートにご相談ください
接着紙・粘着材の選定は、被着体の状態・使用環境・銘板の素材と重量の3点から検討することが基本です。銘板本体の耐久性と粘着材の耐久性はセットで考えることで、剥がれ・脱落のトラブルを防げます。
富山プレートでは、銘板製作時の裏面接着紙取り付けから、複雑形状の接着紙カット単体でのご依頼まで幅広く対応しています。接着紙・粘着材の選定でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。