技術コラム Column
樹脂銘板・機械カバーのオーダーメイド|素材選びと加工のポイント

樹脂銘板・機械カバーのオーダーメイド|素材選びと加工のポイント
配電盤や機械内部の表示板・カバーには、軽量で絶縁性に優れた樹脂素材が広く使われています。しかし、ひとくちに樹脂といってもアクリル・塩ビ・ポリカーボネート・ベークライトなど種類はさまざまで、それぞれ耐久性や耐燃性、透明度に違いがあります。本記事では、樹脂銘板・機械カバーに使われる素材の特徴と、オーダーメイド製作のポイントを解説します。
樹脂銘板・樹脂カバーが選ばれる理由
樹脂素材は、金属に比べて軽量で加工しやすく、電気絶縁性に優れているのが大きな特長です。そのため、配電盤や制御盤、機械内部のカバーなど、感電リスクを避けたい場所や軽量化が求められる用途で重宝されています。
富山プレートでは、塩ビやポリカーボネートなど多様な樹脂を使い、機械内部用・配電盤用のカバーや銘板をオーダーメイドで製作しています。制御盤メーカーや半導体製造装置メーカーへの納品実績も豊富です。
主な樹脂素材の特徴
樹脂銘板・カバーに使われる代表的な素材には、それぞれ得意・不得意があります。用途に合わせた素材選びが、製品の耐久性と機能性を左右します。
アクリル
透明感が高く、塩ビに比べて硬く加工が容易な素材です。水族館の水槽にも使われるほど透明度に優れます。耐候性・絶縁性は高い一方で、耐燃性は劣るため、火気のない屋内表示などに適しています。
塩ビ(塩化ビニル)
アクリルより難燃性で、柔軟性に優れ割れにくいのが特長です。水に強く、屋外用途にも多く使われます。コストと耐久性のバランスがよく、汎用的に使いやすい素材です。
ポリカーボネート(PET)
耐衝撃性・耐久性・透明度に優れた素材です。耐候性・絶縁性・耐燃性のいずれも高く、過酷な環境にも対応できます。コストはやや高めですが、性能を重視する用途に適しています。
ベークライト
非電導性に優れ、電機関連の工業用部品に多く使われる素材です。絶縁性・耐燃性は高い一方で、割れやすく水に弱いため、乾燥した屋内の電気部品などに向いています。
素材ごとの特性比較
各素材の特性を整理すると、選定の目安は次のようになります。
- コスト重視:アクリル・塩ビが比較的安価
- 耐久性重視:塩ビ・ポリカーボネートが優れる
- 耐燃性重視:塩ビ・ポリカ・ベークライトが対応
- 透明度重視:アクリルが最も高い
- 絶縁性:いずれの素材も電気絶縁性を備える
使用環境(屋内外・火気・水濡れ・衝撃の有無)を踏まえて素材を選ぶことが重要です。金属を含めた素材全般の比較は、銘板素材の比較記事もあわせてご覧ください。
富山プレートの樹脂加工
富山プレートでは、UV硬化型インクジェットでの印刷や、CO2レーザー加工機での切削によって樹脂銘板・カバーを製作しています。同じ素材でも加工方法は複数あり、使用される用途や環境に応じて最適な方法をご提案します。
UV印刷でフルカラー表示
塩ビなどへのUV印刷は、インクの密着性がよく、アルコールやシンナーなどへの耐薬品性に優れています。フルカラー表示が可能なため、工業用銘板や表示板におすすめです。
ビス穴加工・切削仕上げ
機器に取り付ける際のビス穴加工や、複雑な形状の切削にも対応しています。