技術コラム Column
目盛り板・スケールプレートの製作|計測機器・操作パネル用の精密刻印

目盛り板・スケールプレートの製作|計測機器・操作パネル用の精密刻印
計測機器や工作機械、操作パネルなどに使われる「目盛り板(スケールプレート)」は、正確な数値を読み取るための重要な部品です。目盛りがかすれたり消えたりすると、誤読による作業ミスや精度低下につながります。本記事では、目盛り板の刻印方法や素材ごとの特徴、用途に応じた選び方を解説します。
目盛り板・スケールプレートとは
目盛り板とは、計測や位置決めのための目盛り・数値・文字を表示したプレートのことです。直線状のリニアスケールから、ダイヤルやハンドルに使われる円弧型の目盛りまで、用途に応じてさまざまな形状があります。
工作機械の送り量表示、計測機器の指示目盛り、操作パネルのレベル表示など、現場では幅広く使われています。読み取り精度がそのまま製品の品質や作業効率に直結するため、視認性と耐久性の両立が求められます。
富山プレートの目盛り刻印方法
富山プレートでは、素材に応じて最適な刻印方法を使い分け、消えにくく視認性の高い目盛り板を製作しています。
アクリル・アルミ:エッチング+インク充填
アクリルやアルミは、エッチング(彫り込み)で目盛りを深く刻んだ後、インクを充填する方法を採用しています。表面が摩耗してもインクが彫り込み部分に残るため、視認性が高く、印字が消えにくいのが特長です。長期間にわたって正確な目盛りを保ちたい用途に適しています。
ステンレス(SUS):焼き付けマーキング
ステンレスには焼き付けマーキングで目盛りを施します。油や水に強く、過酷な環境でも使用できるため、工作機械や屋外設備など、汚れや薬品にさらされる現場に適しています。
レーザーマーキング:高精度な目盛り・文字刻印
高精度レーザーマーカーを使えば、目盛りや数値はもちろん、ON/OFFなどの電源表示、パーツ番号、QRコードまで、にじみなく精密に刻印できます。素材によってはレーザーエッチング後にインクを充填することも可能です。
レーザー刻印の詳細はレーザーマーキングの記事、QRコードの活用はQRコード銘板の記事もあわせてご覧ください。
素材ごとの特徴と選び方
目盛り板は、使用環境に合わせた素材選びが重要です。代表的な素材の特徴は次のとおりです。
- アクリル:エッチング+インク充填で高い視認性。透明素材を活かした表示も可能
- アルミ:軽量で加工しやすく、エッチング+インク充填で消えにくい目盛りを実現
- ステンレス(SUS304):焼き付けマーキングで耐油・耐水性に優れ、過酷な環境に対応
- 樹脂:深堀り後インク充填により、コストを抑えつつ視認性を確保
素材ごとの耐久性や特性の違いは、銘板素材の比較記事でも詳しく解説しています。
支給材への目盛り刻印にも対応
富山プレートでは、お客様からお預かりした部材へ直接目盛りや文字を刻印する「支給材加工」にも対応しています。既存の部品にON/OFF表示やパーツ番号を追加したい場合や、特定の素材を指定したい場合にもご相談いただけます。
0.01mmの薄板加工からマーキングまで、円弧型目盛りなどの特殊形状にも柔軟に対応します。
目盛りがかすれたらリニューアルを
長年使用した機械の目盛り板は、摩耗や削れによって数値が読み取りにくくなることがあります。目盛りの誤読は作業ミスや精度低下の原因となるため、見えにくくなったスケールは早めのリニューアルをおすすめします。
既存の目盛り板の作り直しについては、銘板リニューアルの記事もご参照ください。
まとめ
目盛り板・スケールプレートは、計測精度と作業効率を支える重要な部品です。アクリル・アルミはエッチング+インク充填で消えにくく、ステンレスは焼き付けマーキングで耐油・耐水性に優れるなど、素材と刻印方法の選択が品質を左右します。
富山プレートでは、特注のスケール・目盛り製作から支給材への刻印まで、用途に応じて柔軟に対応します。円弧型などの特殊形状や、高精度な刻印が必要な目盛り板でお困りの際は、お気軽にご相談ください。