技術コラム Column
ファイバーレーザー加工とCO2レーザーの違いとは?銘板・薄板加工での選び方を解説

ファイバーレーザー加工とCO2レーザーの違いとは?銘板・薄板加工での選び方を解説
銘板や薄板加工の発注を検討しているとき、「ファイバーレーザー」と「CO2レーザー」という言葉を目にすることがあります。どちらもレーザー加工機ですが、得意とする素材や加工の精度に大きな違いがあります。この記事では、両者の特徴と使い分けのポイントを、銘板・プレート製造の現場目線でわかりやすく解説します。
ファイバーレーザーとは
ファイバーレーザーは、光ファイバーを媒体として使うレーザー加工機です。波長が短く、金属への吸収率が非常に高いため、ステンレス・アルミ・真鍮・銅・チタンなどの金属素材を得意とします。
最大の特徴はビーム径の細さです。富山プレートが導入している微細ファイバーレーザー加工機はビーム径40μm(マイクロメートル)を実現しており、SUS(ステンレス)0.01mmからの超薄板加工や、肉眼では見えないほど細かいパターンの切り抜きも可能です。
- 得意素材:ステンレス・アルミ・真鍮・銅・チタンなど金属全般
- ビーム径が細く、超微細・高精度な加工が可能
- バリが少なく仕上がりがきれい
- 金属への彫刻・切断・マーキングに最適
- 耐久性・耐候性が求められる銘板に向いている
CO2レーザーとは
CO2レーザーは、二酸化炭素を媒体とするレーザーです。波長が長く、アクリル・樹脂・木材・紙・ガラスなどの非金属素材に対して高い吸収率を持ちます。
富山プレートではCO2レーザー40W加工機を導入しており、主にアクリルや塩ビなどの樹脂銘板の切削・彫刻に使用しています。UV硬化型インクジェット印刷と組み合わせることで、フルカラーの樹脂銘板製作にも対応しています。
- 得意素材:アクリル・塩ビ・木材・紙・ガラスなど非金属
- 樹脂の切削・彫刻に向いている
- インクジェット印刷との組み合わせでフルカラー銘板が可能
- 機器カバーや操作パネル用プレートの加工に使用
ファイバーレーザーとCO2レーザーの比較
| 比較項目 | ファイバーレーザー | CO2レーザー |
|---|---|---|
| 得意素材 | ステンレス・アルミ・真鍮・銅・チタン | アクリル・塩ビ・木材・紙・ガラス |
| 主な用途 | 金属銘板・シム・QRコード銘板 | 樹脂銘板・アクリルプレート・操作パネル |
| 加工精度 | 非常に高い | 樹脂加工に適する |
| 微細加工 | ◎ | △ |
| 耐久性が必要な銘板 | ◎ | ○ |
金属を加工したい場合
ステンレスやアルミなどの金属素材には、ファイバーレーザーが最適です。CO2レーザーは金属への吸収率が低く、精度の高い金属加工には向きません。工作機械銘板・エンコーダ・シムプレートなど耐久性が求められる部品はファイバーレーザーで製作します。
樹脂・アクリルを加工したい場合
アクリルや塩ビなどの樹脂素材にはCO2レーザーが向いています。操作パネル用のアクリル銘板や樹脂カバーの切削など、非金属の加工に使用します。
精度・微細加工が必要な場合
ビーム径40μmの微細ファイバーレーザーは、目盛りや文字の刻印、QRコードのマーキングなど、高精度が求められる加工に対応できます。0.01mm厚のステンレス薄板への加工実績もあります。
レーザーマーキングの3つの加工方式
レーザーを使った印字・マーキングには、主に以下の3つの方式があります。
- 印刷面剥離
素材表面の塗装や印刷層を剥離し、素材色とのコントラストで印字する方法。 - 表面層剥離(刻印)
素材の表面を削り、文字や図形を彫り込む方法。一般的に「刻印」と呼ばれます。 - 発色
レーザー光で表面を変化させ、発色によって印字する方法。ステンレスへの黒色マーキングなどに使用されます。
富山プレートのレーザー加工について
株式会社富山プレートでは、ファイバーレーザーとCO2レーザーの両方を導入しており、金属から樹脂まで幅広い素材に対応しています。工作機械メーカー・鉄道関連会社・船舶関連会社・制御盤メーカーなど、精度と耐久性が求められる業界への納品実績が豊富です。
- 微細ファイバーレーザー加工機(ビーム径40μm):金属薄板・精密加工
- ファイバーレーザー20W加工機:金属マーキング・銘板製作
- CO2レーザー40W加工機:樹脂・アクリル銘板の切削
「どちらのレーザー加工が自社の用途に合うかわからない」という場合も、素材・サイズ・使用環境などをお聞きした上で最適な加工方法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
ファイバーレーザーとCO2レーザーは、得意とする素材がまったく異なります。金属加工にはファイバーレーザー、樹脂・アクリル加工にはCO2レーザーが基本的な選択です。また、微細な加工精度が必要な場合はビーム径の細いファイバーレーザーが有利です。
富山プレートでは両機種を保有しているため、素材や用途に応じた最適な加工方法で対応が可能です。銘板・プレート・薄板加工のご依頼・ご相談は、お問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。