銘板の可変データ刻印とは?1枚ずつ内容が違う銘板を効率よく作る方法

銘板の可変データ刻印とは?1枚ずつ内容が違う銘板を効率よく作る方法

「シリアルナンバーだけが1枚ずつ違う機械銘板を50枚作りたい」「製造年月と機番を台数分入れたい」。こうしたご相談は、産業機械や装置のメーカー様から数多くいただきます。1枚ずつ内容が異なる銘板の製作で活躍するのが可変データ刻印です。この記事では、可変データ刻印の仕組みと、効率よく発注するためのポイントを解説します。

可変データ刻印とは

可変データ刻印とは、銘板の共通部分(社名・型式・ロゴなど)はそのままに、シリアルナンバー・製造番号・製造年月・ロット番号など1枚ごとに異なる情報だけを変えて刻印する製作方法です。

レーザーマーキングはデータから直接刻印するため、版や型を作り直すことなく、番号部分だけを差し替えて連続加工できます。シルク印刷のように内容が変わるたびに版代が発生することがなく、1枚ずつ違う内容でも効率よく製作できるのが最大の特徴です。

どんな情報を可変にできるか

  • シリアルナンバー・連番:No.001、No.002…と自動で繰り上がる連続番号
  • 製造番号・機番:機械1台ごとの個体識別番号
  • 製造年月・日付:出荷時期に応じた年月表示
  • 型式・仕様記号:ロットごとに異なる型式やコード
  • ロット番号・パーツ番号:部品管理用の番号

数字・英字はもちろん、番号の桁数や書式(ハイフン区切り・接頭記号付きなど)もご指定いただけます。

レーザー刻印だから「消えない番号」になる

シリアルナンバーは、出荷後何年たっても読み取れることに意味があります。印刷やシールの番号は摩耗や剥がれで読めなくなるリスクがありますが、レーザーマーキングは素材の表面そのものを変化させて印字するため、擦れても剥がれても消えることがありません

素材や用途に応じて、次のようなマーキング方法を使い分けます。

  • 発色(黒色マーキング):レーザー光で表面を変化させ、素材にコントラストの高い黒色の印字を行う方法。ステンレス銘板の番号表示で定番
  • 表面層剥離(彫り込み):表面を削って文字を彫り込む、一般的に「刻印」と呼ばれる方法
  • 印刷面剥離:塗装面などの表面層を剥離し、下地の素材色とのコントラストで印字する方法。アベルブラックなど黒色素材への白抜き表示に活用

可変データ刻印の発注が向いているケース

  • 機械・装置の出荷台数分だけ、機番入りの銘板を揃えたい
  • 検査証プレートや管理プレートに連番を入れたい
  • 製造時期ごとに製造年月の表示を変えたい
  • 試作段階のため、まずは数枚だけ番号入りで作りたい

富山プレートでは金型不要のレーザー加工のため、1枚からの小ロット製作に対応しています。「今月は10台分、来月は15台分」といった出荷台数に応じた分割発注も可能です。

効率よく発注するためのポイント

  1. 番号の書式を決めておく:桁数・開始番号・接頭記号(例:TP-2026-001)を最初に確定すると、追加発注時も書式が統一されます
  2. 番号リストで支給する:連番でない場合は、ExcelやCSVの番号リストをご支給いただければそのまま刻印データに展開できます
  3. 共通デザインを固定する:社名・型式・ロゴなどの共通部分を確定しておくと、以降は番号の指示だけで追加製作できます
  4. 次回分の開始番号を控えておく:分割発注の際は「前回はNo.025まで」と伝えるだけで続きから製作できます

支給材への刻印にも対応

すでにお持ちの銘板や部品に番号だけを入れたい場合は、材料をお預かりして刻印する支給材対応も可能です。ナットなどの部品への刻印実績もあり、パーツ番号の個体表示にもご活用いただけます。

まとめ

可変データ刻印は、共通デザインはそのままに番号や日付だけを1枚ずつ変えて刻印する製作方法です。版代不要のレーザーマーキングだから、小ロットでも分割発注でも効率よく、しかも消えない番号表示が実現できます。シリアルナンバー入り銘板・機番プレート・検査証プレートをご検討の際は、番号の書式と枚数をお知らせのうえ、富山プレートへお気軽にご相談ください。

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