精密シム・薄板加工のすべて|素材・形状・用途から発注のポイントまで

精密シム・薄板加工のすべて|素材・形状・用途から発注のポイントまで

「図面通りの複雑形状に対応できる加工先が見つからない」「板厚0.05mmという極薄のシムを少量だけ試作したい」——精密部品の調達担当者や設計者から、こうしたご相談を数多くいただきます。本記事では、シム・薄板加工の基礎知識から素材の選び方、富山プレートの加工技術と対応範囲まで、発注前に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。

シム・薄板加工とは

シム(Shim)とは、機械部品の隙間調整や高さ合わせのために挿入する薄い板状部品のことです。ベアリングの固定、精密ステージの水平出し、プレス金型のクリアランス調整など、精密機械・産業機器のあらゆる場面で使用されています。

一般的なシムは単純な形状のものも多いですが、実際の現場では取り付け穴の位置や逃げ形状、スリットなど、図面に合わせた複雑な加工が求められるケースが少なくありません。こうした要求に応えるのが、ファイバーレーザを用いた精密薄板加工です。

対応素材の一覧

富山プレートでは、以下の素材に対応しています。使用環境や要求特性に合わせて最適な素材をご提案します。

  • ステンレス(SUS):耐食性・強度に優れ、最もよく使われる素材。板厚0.01mmからの超薄板加工に対応
  • アルミ:軽量で加工性が高く、熱伝導性が必要な用途にも適している
  • 真鍮:導電性・耐食性が高く、電気・電子部品周辺での使用実績が豊富
  • :高い導電性・熱伝導性が必要な放熱・導電用途に使用。板厚1.0mmまで対応
  • チタン:軽量かつ高強度。耐食性が極めて高く、医療・航空・海洋関連でも採用
  • 工業用ファブリック:金属以外の素材にも対応し、断熱・緩衝用途のシム加工が可能

加工できる形状・サイズ

富山プレートのファイバーレーザはビーム径40μmという超高精度を実現しており、従来の機械加工では難しかった微細形状や複雑な外形カットに対応しています。

  • 板厚:0.01mm〜1mm(素材により異なる)
  • ワークサイズ:最大500mm × 500mm
  • 形状:丸形・角形・リング状・異形形状・スリット入り・複数穴あけなど自由設計

シムは複雑形状でも対応可能です。バリのない精密な切断面に仕上げるため、後加工の工数削減にもつながります。

シム薄板が使われる主な用途・業種

精密薄板加工のシムは、以下のような幅広い業種・用途で採用されています。

  • 工作機械メーカー:スピンドルやテーブルのクリアランス調整用シム
  • 半導体製造装置メーカー:ステージ・アームの高さ・傾き微調整用極薄シム
  • 制御盤・電気機器メーカー:端子・基板固定部の絶縁・調整用薄板
  • 船舶関連会社:エンジン・推進軸系の軸受け調整用シム
  • 精密測定機器メーカー:水平出し・ゼロ点調整用のシムプレート
  • 医療機器・航空宇宙関連:チタン・SUS素材を用いた軽量・耐食シム

試作・小ロットから対応できる体制

シムの設計段階では、板厚違いの比較検証や形状の微修正が頻繁に発生します。富山プレートでは小ロットの試作から量産まで一貫して対応しており、開発フェーズの細かなニーズに柔軟に応えることができます。

また、Excelや既存の図面データからの製作にも対応しています。データがない場合でも、仕様のヒアリングをもとに弊社でデータを作成することも可能です(有償)。まずはご要件をお気軽にご相談ください。

発注の流れ

  1. ご相談・仕様確認:素材・板厚・形状・数量・用途をヒアリングします
  2. 図面・データ確認:支給データを確認し、加工可否・精度についてご案内します
  3. 試作・サンプル確認:必要に応じて試作品を製作し、寸法・品質を確認します
  4. 量産・納品:品質確認後、ご指定の数量・仕様で製作・納品します

まとめ

シム・薄板加工は「単純な部品」と思われがちですが、素材・板厚・形状の組み合わせは無数にあり、使用環境や精度要求によって最適解が異なります。富山プレートでは、ビーム径40μmのファイバーレーザによる精密加工と、SUS・アルミ・真鍮・銅・チタンなど豊富な素材対応で、お客様の設計意図を忠実に形にします。

複雑形状・極薄・小ロット試作など、他社で断られたケースもお気軽にご相談ください。

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