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レーザーマーキングとエッチングの違い

レーザーマーキングとエッチングの違いとは?銘板加工方法の選び方を解説
「銘板を作りたいが、レーザーマーキングとエッチング、どちらを選べばいいのかわからない」というご相談をよくいただきます。どちらも金属銘板の代表的な加工方法ですが、仕組み・耐久性・コスト・納期に大きな違いがあります。本記事では、それぞれの特徴を詳しく解説し、用途に合った選び方をご紹介します。
レーザーマーキング(レーザー刻印)とは
レーザーマーキングとは、対象物にレーザー光を照射し、熱によって表面を溶かす・焦がす・酸化させる・削るといった変化を与えることで文字や図形を印字する加工方法です。ラベルや印刷と異なり、素材そのものに直接加工するため、印字が剥がれたり消えたりすることがありません。
レーザーマーキングには、主に以下の3つの印字方式があります。
- 印刷面剥離:素材表面の塗装などを剥離し、素材色とのコントラストで印字する方法
- 表面層剥離(刻印):素材の表面を直接削り、文字などを彫り込む方法。一般的に「刻印」と呼ばれる
- 発色:レーザー光で表面を変化させ、色の変化によって印字する方法
富山プレートでは、ビーム径40μmの高精度ファイバーレーザーを使用し、ステンレス・アルミ・鉄・樹脂・木材など幅広い素材へのマーキングに対応しています。QRコードや細かい目盛りなど、精度が求められる印字にも対応可能です。
エッチング(腐食エッチング)とは
エッチングとは、金属に感光剤を塗布し、写真製版の技術を応用して耐食性の皮膜を形成したあと、薬剤によって金属表面を局部的に食刻(化学的に溶かす)して凹凸を作り出す加工方法です。凹んだ部分に塗料を流し込むことで、視認性の高い銘板に仕上げます。
金属銘板の中でも特に耐久性が高く、産業用機器や工作機械など長期間使用する機器の銘板として広く採用されています。ただし、加工の過程で廃液が発生するため、環境負荷が大きい点がデメリットとして挙げられます。
レーザーマーキングとエッチングの違いを比較
加工の仕組み
レーザーマーキングはレーザー光による熱加工、エッチングは薬剤による化学的な腐食加工という点で、根本的な仕組みが異なります。レーザーマーキングは設備さえあれば薬剤を使わずに加工でき、環境負荷が低い加工方法です。
耐久性
どちらも素材に直接加工するため、印刷やシールよりもはるかに高い耐久性を持ちます。腐食エッチングは凹凸による物理的な刻みが深く、特に長期使用に強い傾向があります。一方、レーザーマーキングも適切な素材を選べば十分な耐久性を確保でき、たとえばアベルブラック素材へのレーザーマーキングは、耐候性・耐薬品性・耐高温性・耐食性を兼ね備えた銘板を実現します。
コストと納期
腐食エッチングは製版工程が必要なため、セットアップのコストと時間がかかります。これに対してレーザーマーキングはデータさえあればすぐに加工に入れるため、短納期・低コストが実現しやすく、小ロットや急ぎの発注にも対応しやすいという強みがあります。
環境への影響
腐食エッチングは加工過程で薬剤廃液が発生するため、適切な廃液処理が必要です。レーザーマーキングは廃液が発生せず、環境負荷の低い加工方法として近年注目されています。
どちらを選ぶべき?用途別の目安
- 短納期・小ロット・コスト重視 → レーザーマーキング
- 長期使用・産業機器・深い凹凸表現が必要 → 腐食エッチング
- 屋外使用・耐薬品・耐高温環境 → アベルブラック素材×レーザーマーキング
- フルカラー・多言語・警告ラベル → UVインクジェット印刷との組み合わせ
まとめ:用途と環境に合った加工方法を選ぶことが重要
レーザーマーキングとエッチングはどちらも優れた加工方法ですが、使用環境・必要な耐久性・コスト・納期によって最適な選択は変わります。富山プレートでは、お客様の用途や使用環境をヒアリングしたうえで、最適な加工方法と素材をご提案しています。「どちらにすればいいかわからない」という段階からお気軽にご相談ください。