お知らせ News
樹脂銘板の使用用途と素材特性

樹脂銘板の使用用途と素材特性|株式会社富山プレート
目次
- 樹脂銘板とは
- 主な素材と特性
- 標準仕様の目安
- 表示方式(印字・加飾)
- 取付方法
- 金属銘板との比較
- 樹脂銘板の使用用途(導入事例)
- 設計と発注のチェックリスト
- 失敗しがちなポイント
- まとめと結論
- この記事の要点
- お問い合わせ
樹脂銘板とは
樹脂銘板は、金属銘板の代替として軽量で低コスト、加工自由度に優れた表示板です。名札、工業銘板、アクリル製プレートなど幅広い用途に対応します。操作パネルや注意喚起表示、QRコードやシリアル番号の表記に用いられ、屋内から短期屋外まで幅広く採用されています。
主な素材と特性
- ポリカーボネート(PC):耐衝撃・耐熱性に優れ操作パネルに最適
- アクリル(PMMA):発色が良く意匠性に優れる
- PET:薄物用途に強く、耐薬品性・寸法安定性に優れる
- PVC:加工容易で低コスト、屋外用途は注意が必要
- POM・PA:機械的強度が求められるタグ向け
- PEEK・PPS:高温用途に適した特殊素材
標準仕様の目安
- 厚み:0.2〜2.0mm
- 耐熱温度:60〜120℃
- 難燃性:UL94 V-0/V-2対応
- 環境対応:RoHS/REACH準拠
表示方式(印字・加飾)
- UVインクジェット:少量多品種・可変情報に最適
- シルクスクリーン:量産向け、耐久性に優れる
- サーマル転写:バーコードや連番印字に使用
- レーザーマーキング:消えにくい印字を実現
- 裏刷り印刷:耐摩耗性を確保、操作パネルに活用
取付方法
- 両面テープ(アクリル系・耐熱耐候タイプ)
- ビス止め/リベット
- はめ込み/スナップイン方式
金属銘板との比較
樹脂銘板のメリットは、軽量性、自由なデザイン表現、低コスト、電気絶縁性などです。一方で、長期屋外や高温環境下では金属銘板の方が優れています。
樹脂銘板の使用用途(導入事例)
- 産業機械の操作パネルオーバーレイ(PC裏刷り)
- 電気制御盤の定格プレート(PET/PC)
- 医療・食品設備の洗浄耐性ラベル(PET)
- 屋外筐体の短期サイン(アクリル/PC)
- 資産管理タグ(POM/PA)
- 工場内配管の識別プレート(PVC/PP)
設計と発注のチェックリスト
- 設置環境や耐候性の確認
- 使用寿命の見積り
- 表示内容(言語・QRコード・文字サイズ)
- 材質や厚み、取付方法の適合確認
- 規制適合(UL94、RoHS、REACH)
失敗しがちなポイント
- 粉体塗装面で両面テープが密着しない
- アルコール拭き取りで印字が薄れる
- 屋外長期で退色が進行
- 小径Rで角の剥がれが発生
まとめと結論
樹脂銘板は、軽量で加工自由度が高く、幅広い業界で使用されています。用途に応じた素材や加工方法を選ぶことで、耐久性やデザイン性に優れた製品が実現できます。工業銘板やアクリル製名札の導入を検討中の方は、まずは専門メーカーにご相談ください。
この記事の要点
- 樹脂銘板は軽量でコストパフォーマンスに優れる
- アクリルやPCなど素材ごとに特徴が異なる
- UV印刷やレーザー加工で多様な表現が可能
- 屋外用途では耐候性や金属化を検討する必要あり
- 富山プレートでは多様な銘板製作に対応
樹脂銘板や工業銘板、アクリル製名札に関するご相談はこちらからどうぞ。